『日々の人間関係』 このジャンルの本とはどう付き合ってますか?

 

 人との関わりあい方に類する本は、それこそ星の数ほど出版されています。
そんな数多くの中から選ぶ基準はなんでしょうか?まず私は最初に、
その時の自分の環境やそれに付随した人との関わりを思い浮かべながら選んでいます。

 

それに加え作家さんの簡単な自己紹介欄も見て、
その方が人生を経験されてきた年代や時代背景も気にするようにしていました。

 

と、言うのも読書を進めるに連れてその作家さんの感性と自分の感性にずれが生じすぎる場合があり、
ともすれば途中で読書を断念した事もしばしばあったからです。
これはひょっとしたら、読む前から自分である程度答えを持っていてそれを後押ししてもらいたいが為で、
自分に対する反対意見に拒絶反応する固い頭になりつつある危険な兆候なのではと思い、
最近はベストセラーになっている本や、本屋に立ち寄った際に気になった本を選んでは読んでいます。

 

 乱読とまではいきませんが、不思議な事に今まで敬遠していた作家さんの著書に意外に共感して、
一心腐乱に読書しています。自分が求めている悩みのズバリな回答はもちろんありませんが、
その著書の随所に散りばめられている回答のヒントに気が付くようになりました。

 

年齢を重ねたせいもあるのでしょうが、20代や30代の頃にこの本と出会っていたら
どんな読後感になるのかなとも思うようになり、本を読む楽しみが増えたような気がします。

 

 人はお墓に入るまでは否応なしに人と関わり合いを持って生きるのだし、
逆にその関わり合いがなければ生きてはいけないのではないかと近頃よく感じるようになったのも、
いろいろな作家さんの本を読んだからかなと思っています。以前の自分には無い感覚です。

 

私は人間関係に悩みながら生きるのが宿命なのであれば、
このような本と上手にお付き合いして年輪を重ねていき、自分の視野を広げていきたいと思います。